7月10日と7月11日にジャパン・フィルムコミッション(JFC)主催の認定研修に参加してきました。
私自身はJFCの理事長職を預かりながらも、えひめフィルム・コミッションとしても講師役をつとめてきました。
この認定研修はFC担当者歴が5年以内の担当者を対象に、FCの基礎基本から道路交通法、法務、撮影現場、権利処理、作品活用による地域の活性など幅広く学ぶ2日間で10時間以上という内容です。
2日目は場所が東映スタジオに変わりました。最寄駅の大泉学園前駅には東映アニメーションで制作されたメーテルと鉄郎、矢吹ジョーなどの像がお出迎えでテンションがあがります。
東映スタジオは敷地が広く、そこへ多くのスタジオが立ち並んでいます。敷地が広いのでロケも行われていて、私たちが訪れていた時も撮影が屋外で撮影が行われていて、普段は撮影を見守る役割ですが、多くの担当者が知っている撮影だったので、その時だけは見学者な気分でした。
さて、現在の日本のスタジオ撮影は世界と比べると遅れをとっており、東映スタジオの担当者は「世界のクオリティに追いつき、日本のリーディングカンパニーを目指しています。」と教えてくれました。
その言葉通り、実際に日本における最新スタジオ設備「バーチャルスタジオ」は、これまでのマットペインティング、ブルー&グリーンバックという流れを一気に変えてしまう可能性があり、デモンストレーションをみて驚きました。
既にコマーシャル撮影では豊富な実績がありますが、今後、映画やドラマでもバーチャルスタジオの効果は発揮されると思いました。
すると「ロケ撮影はなくなりますか?」と、FC担当者から質問がでましたが、ロケ撮影はなくなりません。
バーチャルスタジオがどんなに優れていてもCGの域は出ず、今は生成AIの勢いもありますが、これらはリアルな屋外撮影の代替えにはなりません。
しかし、リアルとの融合によって、より効果的、生産性の高い撮影はできることから、FCは一層、自分たちの地域だからこそ撮影できる資源の発掘、磨き上げが必要になると伝え、2日間の研修は修了しました。