ジャパンFCスキルアップ研修に参加しました。

全国ロケ地フェアの翌日は「海外制作者セミナー(主催:国立アーカイブ/ジャパンFC/映像産業振興機構)」「ジャパンFCスキルアップ研修」の二本立てでした。

今回はノックオンウッド代表取締役の山口氏をお迎えして、現在撮影真っ只中の海外作品の撮影支援状況や長年に渡り海外作品に携わってきた経験からの海外作品誘致支援の心得的なアドバイスをいただきました。

印象的だったのは海外作品を誘致・支援には、フィルム・コミッションの通常業務である「撮影支援」のほかに「生活支援」もあるということでした。
「生活支援」と言うのは「宗教、食事、趣向など」日本とは言葉も文化も生活様式・習慣も異なることから、滞在期間中は快適に過ごしてもらおうという“おもてなし”に近いサポートです。

日本滞在時の記憶や思い出などが次の作品に影響するかもと思うと、撮影隊も観光客も関係なく心地よく過ごしてもらうにはどうしたら良いか?を考えさせられました。

午後からの「ジャパンFCスキルアップ研修」では、松本FCから「『流浪の月』のロケ地ツアー」、伊勢志摩FCから「DMOを活かした作品の活用」、浜松FCから「地域力の強化」について事例紹介があり、愛媛で活かせるヒントなどをメモしました。
特にロケ地ツアーは近年、益々注目されているので支援作品も増えたことから大きな気づきを得ました。

事例紹介の後は「許認可に係る課題と撮影環境の整備」「海外作品の誘致とインバウンド効果」「支援作品の活用方法と権利処理」「FC業務とFC地位向上」の4つに分かれてグループディスカッション。

フィルム・コミッションが日本に誕生して22年、初期は撮影の誘致・支援だけで評価を得られていましたが、誘致や支援の成果や効果は、多くの可能性や期待に発展し、ステークホルダーがとても増えました。

グループディスカッションでは、初期から話題になっていること、最近話題になっていることなどを取り上げ、担当者の声や関係者の声を共有することで、施策などに反映させようと試みました。

普段の職場では同じ話題で話せる人が少ない担当者ですが、会場では全員が担当者なので、ディスカッションは大盛り上がり。立場や経験値は違えど、繋がることで互いに学び合えるのはとても効果的でした。
日本の撮影環境はフィルム・コミッションが支えており、確実に一歩、スキルアップしたと思う研修でした。

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