フィルム・コミッションとは?

改めて「フィルム・コミッション(FC)」を紹介すると、地域に国内外の映画・映像作品の撮影を誘致および支援する組織や機関、窓口になります。日本では2000年以降に大阪や北九州、神戸、横浜などで誕生したのを機に各地へ広がりました。
現在、全国各地に200以上あると言われ、そのうち120のFCがネットワークを組んで組成しているのが「ジャパン・フィルムコミッション(JFC)」です。JFCは主に海外作品の撮影誘致および支援、関係省庁との連携、各FCとの連携など日本のナショナル・フィルムコミッションとして存在しています。

愛媛県には「えひめフィルム・コミッション(事務局:愛媛県観光国際課)」「今治地方フィルムコミッション(事務局:今治地方観光協会)」があります。
フィルム・コミッションと名乗るには「中立的で非営利なこと」「一元的な相談窓口になっていること」「作品を拒まないこと」の三原則があり、これは1975年に誕生したフィルム・コミッションの世界的ネットワーク組織「AFCI(Association of Film Commissioners International )」が定めました。

日本のフィルム・コミッションは主に「観光振興」「文化振興」「地場産業振興」「シティプロモーション」に分類でき、運営母体も県庁や役所、観光協会、コンベンションビューロー、商工会議所、NPOが行なっています。

撮影支援対象は、これまで劇場で公開される実写作品が多かったのですが、最近はアニメ作品の支援も多くなり、2021年の国内興行収入上位3作品は全てアニメ作品(シン・エヴァンゲリオン、名探偵コナン、竜とそばかすの姫)ですが、この3作品は宇部FC、名古屋LN、高知FCの支援作品です。
また、近年ではNETFLIXなどの配信作品の撮影支援も増えており、FCの役目、存在意義はますます重要になっています。

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