地域はどうして撮影を受け入れてくれるのか?

こんにちは、えひめフィルム・コミッションの泉谷です。

ジャパン・フィルムコミッションの総会、シンポジウム、JFCアワード表彰と忙しい一日が終わり、理事長職の任期は明日までですが、開放感に包まれています。

それもそのはず、総会の翌日は、開催地FCによる「ロケ地ツアー」だからです。
今回、私は「神戸市内中心部のロケ地ツアー」に参加しました。
案内役は、今年3月まで神戸フィルムオフィス代表だったマリさん。

元町駅周辺を歩き、大丸百貨店前に到着したのは10時の開店時間前。
「オープン前に大丸百貨店で撮影されたロケ地をご案内いただきます。」とマリさん。

(いいね!オープン前の百貨店に入れる!)と、普段ではできないコトに喜ぶ私たち。
従業員入り口前で待っていてくださった大丸百貨店担当者と合流して、腕章を預かり館内へ。

と、言っても平日の開館前、出勤する従業員、関係者、業者さんなどと一緒に館内へ。
オープン前なので、開店準備に追われる慌ただしい中、担当者さんとマリさんが「僕の彼女はサイボーグ」などのロケ地、撮影シーンなどを紹介してくれる中で、質問を大丸担当者に投げました。

「どうして、手間も労力も“わざわざ”必要になる撮影を受け入れてくれるのですか?」
すると「大丸神戸店が掲げるポリシー(≒地域の一員として、お客様と共に歩む)に沿っているからです。」という主旨の返答をしてくれた担当者さん。

(これまで各地で同じ質問をしてきたけれど、業種や職種は異なるけれど、皆さん同じ返答だ・・・)と気づきました。
別場所に移動して、大正時代に建てられたモダンなビルでは「この建物の価値を広められるなら撮影に協力する」的な内容をマリさんから紹介していただき、「アウトレイジ」でヤクザの事務所として使われた部屋(建物)のオーナーは、「撮影を面白がってくれて残してくれている。」とのことでした。

しかし、撮影当時の雰囲気を壊さず(弾痕跡とか)残しているから、その部屋からはお金が生まれません。
「(街/地域の)価値を高めていると思います。」とマリさん。

それは決して貨幣価値だけでなく、撮影のエピソードなどの付加価値という非貨幣価値かもしれません。
しかし、非貨幣価値が醸成されるには時間が必要で、1回や1年で確立するのは難しいのが現実です。

コピー用紙一枚を一回の経験値としたら、500回して数センチの価値・・・という感じでしょうか。
「25年の支援実績の価値/賜物(神戸フィルムオフィスは設立25年)」「神戸市民にも撮影は身近なコトと思われてる。」とも言っていましが、愛媛はどうでしょうか?

愛媛では来月から撮影が撮影が始まりますが、非日常の演出を楽しんでもらえたらと思いました。

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