コロナ禍での撮影は一変しました。それは「衛生班/クリーンスタッフ」という、消毒や体調管理を担うスタッフがいることで、「バスカヴィル家の犬」では保健師さんが常に撮影現場にいました。
えひめフィルム・コミッションも加盟する「ジャパン・フィルムコミッション」は、「撮影支援ガイドライン/チェックリスト」を内閣府や業界関係者らと作成しました。撮影支援はガイドラインに準じて行っており、撮影隊および地域で協力をしていただく関係者などに不安の払拭や安心材料の一つにしていただいています。
しかし、ガイドラインによってできなくなったコトもあり、その代表が「ケータリングでの食事提供」です。これまで温かい食事を、その場で提供していましたが「個包装の弁当提供」に変わりました。朝昼晩、時には夜食もある撮影現場です。撮影中の楽しみでもある食事が味気なくなるのはもったいないと、えひめFCでは初めて事業者に「お弁当に愛媛素材を一品でもいれてくれませんか?」と相談しました。すると協力してくださった事業者はB級グルメや特産品などをロケ弁に入れてくれたのです!これにはスタッフも「今日は何かな?」と興味をもってくださり、連日、美味しく食べていただけました。
また、エキストラもFCを申込窓口にするのは原則禁止となり、バスカヴィル家の犬では協力者に刑事役や消防隊員役などで登場していただきました。
こうして、コロナウイルスの影響で窮屈な撮影現場でしたが、創意工夫で乗り越えるのもFCができることの一つと実感しました。