こんにちは、えひめフィルム・コミッション(以下:えひめFC)の泉谷です。
全国各地のFCが加盟するジャパン・フィルムコミッション(以下:JFC)の調査から日本での撮影状況が見えたのでその一部を紹介します。
*調査は2023年に行われて、その結果を集計しました。回答率は83%。
JFCが把握した全国各地のFC数→385(R4より13増)
└ 世界でFCが最も多い国は日本と思います。
最もFCが多いのは茨城県42、埼玉県36、ちなみに愛媛県は2
└ 県以外にも市町などでFCを設置しているのが理由です。
JFCに加盟しているFC数は120
└ 全国にあるFCの約30%がJFCに加盟しています。
JFC加盟のFCがR4年度に対応した国内問合件数は、のべ16248件(平均45件/日)前年比14%増
└ コロナウイルスの影響が一区切りついたからと推察です。
JFC加盟のFCがR4年度に支援した国内撮影件数は、のべ4545件(撮影実績率28%、平均12件/日)前年より9%増
└ 問合数に対して28%の実績率は低いです。一つの案件に複数のFCへ問合せていると推察です。
JFC加盟のFCがR4年度に受けた海外作品問合件数は、のべ691件(実績318件)前年より248%増、のべ546泊
└ 海外作品の日本での撮影問合せは増加しており、海外作品の支援体制の一層の充実が求められています。
道路使用許可に要する日数は4日以内が最も多く57%
└ 提出の翌日から一週間後まで様々でした。警察との連携もFCは重要です。
撮影を通した地域のPRを実感しているFCは52%
└ 少ないと思いました。この背景にはご当地作品とそうでない作品に差が生まれる思いました。
直面している課題のトップは人材確保、人材育成57%
└ 公務員の場合、定期異動があるため、形式知は引き継げても暗黙知は引き継ぎにくいなどの意見がこれまでにもあり、人材育成は毎年行うべきと思いました。
劇場公開作品以外に配信作品の支援も増えて、コマーシャル、単発番組、ミュージックビデオなど支援対象作品の幅が広がり続けています。
FCへの期待と可能性がある一方で撮影支援体制および撮影支援環境の一層の強化が必要と思いました。