第10回ジャパンFCアウォード発表&表彰。

総会、シンポジウムが終わり、この日最後は「ジャパンFCアウォード」でした。
これは、一年間のFCの活躍を自薦他薦で公募し、地域への波及効果、支援の特徴、応募の背景など、物語ではなくFCだからこその視点で評価する日本で唯一の賞です。
このように他のフィルム・コミッションの参考になる事例を共有することで、日本の撮影環境の拡充を図っています。
今回は第10回という節目のアウォードでした。

以下は理事長による講評、総評です。

最優秀賞『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』
「とび出しとび太」など多数の滋賀ネタが作品を魅力的にするなんて!職員提案のポーズが採用されて登場するなんて!
これまでの滋賀FOの成果が地域愛として醸成し、制作者、地域、そして職場から理解と共感を得られ、経済効果にも結びついたことは、他のFCにとっても参考になる好事例でした。

優秀賞『たとえあなたを忘れても』
“負”動産とも言える建造物を、住民らと国登録有形文化財まで高めたことは、FCにとっても新たな魅力資源の開発になりました。

優秀賞『ミステリと言う勿れ』
多様なメンバーを巻き込み、連携による多様なPR展開は、FCが地域と製作者をつなげた好事例として参考になりました。

優秀賞『君が心をくれたから』
150ヶ所超えの提案は“FC力”と言えるものでした。地域の協力や理解があってこその質の向上にもつながりました。

優秀賞『ゴジラ-1.0』
撮影以外にPRも広域連携できたことは、どのFCにとっても真似したく、行政区域を超えたからこそ生まれたオリジナリティを評価しました。

総じて、FCへの期待と可能性は高まるばかりで、これまでの業務範囲からはみ出る時もあるかもしれません。
しかし、その“はみ出し”が、新しい価値や新しい繋がり、新しい成果を創出しています。
これまでもFCは道なき道を開拓してきました。これからも新しい道(取り組みや発見など)を期待したく、総評とします。

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