こんにちは、えひめフィルム・コミッションの泉谷です。
今年の「立秋」は8月7日でした。
暦の上では“秋が始まる”頃で、この日を境にして秋の気配が漂い始める・・・と言われますが、全くそんな気配はなく、愛媛県でも「熱中症アラート」が連日発令されて、「外出は控えるように、室内ではエアコンの利用を、水分補給は十分に、こまめな休憩を・・・」など、注意が出ています。
そんな、暦と実際の気候に隔たりはありますが、現在は「処暑(8月23日頃から9月6日頃)」です。
日中はまだ暑さが残りますが、朝晩は涼しい風も吹き、虫の声が聞こえ始める頃です。
年々、暑さが身にこたえますが、撮影現場でも同じです。
愛媛県でもこれまでに、何本も夏に撮影を支援してきましたが、さすがに耐えきれなくなっています。
私の知り合いでも撮影中に気分が悪くなった人がいます。
そのような状況に「映適(映画制作適正化機構)」が2025年6月1日付で、映画撮影における安全管理ガイドラインとして「熱中症対策」を追加しました。

これは暑さ指数(WBGT)28度または気温31度以上の場所での作業・撮影では、以下を遵守という内容です。
①熱中症の自覚症状や疑いのある人がいた場合、報告するための連絡先や担当者を制作現場ごとに定め、
②作業・撮影からの離脱、身体の冷却、必要に応じた医師の処置や診察など、症状の悪化防止に必要な内容や手順を制作現場ごとに定め、
③対策の内容をすべてのスタッフに周知する。
大前提として「水分補給、多めの休憩など」がありますが、ロケ(屋外)撮影の場合は日陰の確保、休憩室の確保なども気にしなければなりません。
特にエキストラなど、ボランティア参加の市民には細心の注意と気配りなどが必要になり、これまでも最大限に配慮していました、より一層の対応が求められるようになりました。
実際に今年、「撮影現場での体調不良(熱中症など)が出た際に、どのようにしたらいいですか?」という問い合わせも複数ありました。
愛媛県ではこのような場合、「公益財団法人愛媛県看護協会」に協力を依頼します。
具体的には「愛媛県看護協会事務局」へ相談し、「愛媛県看護協会愛媛県ナースセンター」の人材派遣サービスを利用していただきます。
撮影スタッフが体調不良になると、撮影は止まることもあります。
以前にコロナウィルスでお世話になった愛媛県看護協会ですが、今後は熱中症でもお世話になる場面が増えるかもしれません。
<愛媛県看護協会 事務局>
電話番号:089-923-1287
<愛媛県看護協会愛媛県ナースセンター>
電話番号:089-924-0848