(せっかくの機会だから、エキストラの方々に近づこう!)と思い、寒い中、出番を待ち続けるエキストラの方々に「寒いですね、体調がすぐれなかったら教えてください。」「目に焼き付けてくださいね!」など声をかけて、その場の一体感を作りあげたのは「真夏の方程式」の時です。一期一会のエキストラの方々も互いに気をかけあい(撮影を成功させよう!)と、寒さを吹き飛ばして、良い思い出を持ち帰っていただいた記憶があります。
それ以降、エキストラが集まる場では積極的に声をかけて、待ちが多いエキストラの方々の緊張をほぐしたり、テンションが下がらぬよう心がけてるつもりです。
「エキストラへの参加は初めてですか?」「エキストラに応募しようと思った理由は?」「どこでエキストラ情報を入手されたんですか?」など尋ねると、それぞれの気持ちを教えてくれるエキストラの方々。そして今度はエキストラからの質問を色々ともらいますが、言えないことも多いのです。でも、わかってくれるので助かります。
エキストラは最初に作品のファンになってくれる人たち。エキストラへの対応が作品への評価に繋がる可能性がある昨今。なおかつ地方での撮影は稀なので、いい思い出づくりにしてほしく、声をかけ続けています。
「そんな人(=フィルム・コミッション)がいるなんて、知らなかった・・・」と驚かれるのは毎回のできごと。こうして、エキストラを通して撮影への理解を広めて20年が経ちます。